豆知識
・ 植物と二酸化炭素
植物は光合成をしながら成長します。光合成とは、植物が光と水と二酸化炭素から成長に必要な栄養素を作り出し、酸素を放出する反応です。光が必要なので、当然昼間のほうが活発です。
一方で植物は呼吸もしています。呼吸では、酸素を吸って二酸化炭素を吐き出します。呼吸は昼も夜も行われています。
つまり、植物を成長させるには、酸素も二酸化炭素も必要ということです。特に、空気中にあまり含まれていない二酸化炭素は、あえて与えてやることで、成長を大きく助けることができます。そして、二酸化炭素は光合成に使われるので、与えるなら昼間がベスト。
ところが、ご存知の通り、二酸化炭素の多い空気では、人間は窒息してしまいます。すなわち、作業者がいる昼間は二酸化炭素を与えられない……?
そこで登場するのがマイクロナノバブル。二酸化炭素でバブルを作り、その水をミストとして散布します。ミストに含まれる二酸化炭素は植物に付着して、水から直接、あるいは揮発して少しずつ、植物に吸収されていきます。大気中の二酸化炭素濃度は高くならないから、作業者がいても大丈夫。